くらしを豊かにするための様々な分野における社会貢献活動
企業名 | 日本生命保険相互会社 |
---|---|
代表者名 | 代表取締役社長 岡本 圀衞 |
設立 | 昭和21年7月 |
出資金 | - |
社員数 | 66,074名(うち内勤職員12,763名) (平成21年3月末現在) |
所在地 | 大阪府大阪市中央区今橋3-5-12(本店) |
主な事業活動 | 生命保険業 |
ホームページ | |
掲載日 | 平成22年4月12日 |
日本生命保険相互会社
神戸支社育成センター支社マネージャー 石水 淳一さん
ライフプラザ神戸店長 今西 恵子さんにお話を伺いました。
御社が取り組まれておられる社会貢献活動について教えて下さい。
当社は、昨年、創立120周年を迎えましたが、創業以来、積極的に社会貢献活動に取り組んできました。
生命保険業は、相互扶助の精神に基づく公共性を有する事業で、長期にわたるお客様への保障責任を全うすることが大切であり、命をお預かりする面もありますので、まずは、医療分野から活動を始めました。
また、青少年の健全育成が、生命保険事業にもつながっていることから、ニッセイ文化振興財団が主催し、劇団四季が制作・出演するミュージカル公演「ニッセイ名作劇場」を行ってきており、毎年小学6年生を学校単位で無料招待しています。
環境問題では、仕事上、多くの紙を使うことから、その分を自分たちで木を植えようと考え、全国で、社員が参加し、植樹や下草刈り等の育樹に取り組んできました。
ニッセイ緑の財団とともに取組んでいる森づくりは、平成4年からスタートしたのですが、10年間で100万本を植える目標を掲げ、社内で募金を募り、苗木等を購入するところから始めました。
植樹の本数は目標に達しましたが、平成15年からは植えた木を育てようということになり、社員も参加し、森を育てることにも力を入れていくことにしています。
この「ニッセイの森」は、現在は、43都道府県、180箇所まで拡がってきました。
兵庫県では、「ニッセイ篠山の森」、「ニッセイ社の森」、「ニッセイ宍粟の森」、「ニッセイ一宮の森」の4箇所で約28,000本を植樹し、その後、下草刈りの作業等による育樹を行っております。
どのような点に気をつけて活動を行っておられますか。
継続的に長く社会貢献活動、事業を続けていくことに重きを置いております。
ニッセイ名作劇場も開始から46年を過ぎましたが、神戸市では、神戸文化ホールで、行っております。学校単位で参加してもらうようにしていますが、一部の地域にとどまらず幅広く行っています。昨年までの招待者数は、全国では、700万人を突破しました。
地域貢献活動を進める上で、社内の組織体制をどう構築しておられますか。
担当部署CSR推進室が大きな旗振り役となり社会貢献活動を推進しておりますが、活動の体系としては5つの財団法人を中心とした専門的な活動と、従業員自らが参加するボランティア活動の2つに区分して取組んでいます。
財団の活動としては、先に紹介したニッセイ文化振興財団やニッセイ緑の財団等の5つの財団で取組んでいます。
一方、社会・地域との末永い信頼関係を築きたいという思いから、全国津々浦々で、ボランティア活動に積極的に取組んでいます。平成21年度は、2万人以上が参加しました。
また、全国的に活動を進めていく中で、支社として各地域でできることを考えています。県内では、須磨海岸における年1回のゴミ拾いをはじめとする地域清掃活動や「子育て応援セミナー」に取り組んでおります。
子育て応援セミナーについて詳しくお聞かせ下さい。
平成19年から、「ニッセイライフプラザ神戸」では、明るく元気な地域社会の実現を目指すため、子育て支援に重点を置き、神戸支店における独自でのテーマとして、「子育て応援セミナー」に取組みはじめました。
NPO法人と協力し活動を行っているのですが、小さな子供さんとその親御さんを招待していろいろな話を聞いていただく取組みを行っています。
このセミナーは、ライフプラザ神戸で、約1時間の子育て講演と講師の方による子どもの生きる力をはぐくむお話の2部構成で行いました。
21年度からは、地域団体や学校等、地域で開催される講演会に、子育て応援を専門とするNPOの講師を派遣しています。
稲美町、三木市(吉川町)の団体から応募があり、開催するなど、多くの関心を持っていただくことができたと感じております。
様々な取組みの中で、社員の方々の意識はどう変わりましたか。
森づくりからスタートし、環境問題への意識・取組が定着する中で、参加型の活動もさかんになってきました。
例えば、清掃活動ですと誰にでもできますので、このあたりから取組んでいくということで、社員が社会貢献活動に参加できる機会の提供も徐々に行ってきました。
業務でありませんので、トップダウンではなく、ボランティアの心がどこまで拡がっていくかということもありましたが、少しずつ浸透してきたと思います。
社員からは参加してみて良かったと聞いていますし、達成感もあると聞いています。
今後の取組みについては、どのようなことを考えておられますか。
社員の参加ができる機会を増やしていくことが大切だと思っています。
しかし、自前だけでは、限界もあります。地域の皆さんと一緒に行っていくことが一番大事だと思います。それぞれの地域の方々とともに地域活動を行っていき、将来的には地域と結びつき、地域と共存していきたいと考えております。
また、子供向けに早いうちから、保険というものを、知ってもらいたいということもあり、今後子供たちへの保険の教育にも、神戸支社として取り組んでいきたいと思っております。
これから社会貢献活動に取り組もうとする企業への一言をお願いします。
地域の方々とともに、地域に密着した活動を行うことはなかなか難しいことではありますが、企業の本業もある中で、協力していく関係を作ることが重要だと思います。
何をするにしても地域の方々やNPOなど、様々な団体等と良い関係づくりを行うことが大切ですし、それとともに、社会貢献活動というものを社員にどのように伝え、浸透させていくことが重要ではないでしょうか。
本日はありがとうございました。