地域のネガイをカナエル
事業者名 | 株式会社カネカ 高砂工業所 |
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代表者名 | 高砂工業所長 落合 計夫 |
設立 | 1949年 |
資本金 | 330億46百万円(2017年3月31日現在) |
職員数 | 1,266名(2017年3月31日現在) |
所在地 | 高砂市高砂町宮前町1-8 |
主な事業活動 | 化成品、機能性樹脂、発泡樹脂製品、 食品、ライフサイエンス、 エレクトロニクス、合成繊維等 |
ホームページ | http://www.kaneka.co.jp/ カネカへ |
掲載日 | 平成29年10月6日 |
株式会社カネカ高砂工業所
総務グループリーダー 糀谷 正芳 さん
総務グループ 藤本 めぐみ さん にお話しを伺いました。
カガクでネガイをカナエル会社でお馴染みですが、何をしている会社ですか
当社は、健康食品のコエンザイムQ10や、合成樹脂、医薬品中間体など、 衣食住医に関わる製品の中間原料を生産する化学メーカーです。みなさんの一生のうちで、一度は、当社の製品が原料として使用されている製品に出会われていると思います。「カガクでネガイをカナエル会社」として、
社会のネガイが何なのか、ニーズを汲み取り、新たな商品の提供へとつなげています。
御社が社会貢献活動に取組みだしたきっかけは何ですか
先に述べましたが、中間原料メーカーであるため、一般消費者に判り辛いことに加え、化学工場であるため、気安くアクセスできる環境にはありませんでした。何をしている工場なのかという疑問を持たれていたのではないかと思います。今までそれが、当たり前だったのですが、高砂工業所は、住宅地に隣接しているので、地域の皆さんは工場で事故が発生した時の影響などの不安もあるかと思います。
そのような状況の中、この地で生産活動を続けていくには、地域からの理解や信頼を得ることが大事だと考えました。そのためには、まず自分たちを知ってもらうこと、「開かれた工場」に変わっていこうという意識が芽生えたことが始まりです。
イメージチェンジのため、どのような取組みを始められたのですか
地域とのコミュニケーションを図ることを目的に、夏まつりの開催、さつま芋 の収獲イベント、地域対話、森林保全活動等を実施しています。
夏まつりのはじまりは社員間の交流が目的でしたが、現在は地域の方にも楽しんでいただける高砂工業所の一大イベントとして開催しています。 地元の中高生の吹奏楽部にステージ出演をしてもらったり、社員が出店をしたり、より多くの方に楽しんでいただけるプログラムで、新入社員が中心となって運営しています。
さつま芋の収獲イベントでは、社宅跡地に芋畑を作り、高砂市内の園児や児童、特別支援学校の生徒を対象に、さつま芋の苗植えから収獲までの体験学習を行っています。畑を団体ごとに区切っているので、春に自分達が苗植えをした芋を、秋に掘ることができます。工場内でボランティアを募り、子供達の手助けをするために参加してもらいます。園児や児童とのふれいあいは社員の癒やしにもなっているようです。
地域対話では、カネカについて理解を深めていただくために、地元の自治会役員や学校関係者の皆様に、会社紹介、工場見学に加えて工場の環境や安全についての取組みをご説明させていただいています。
このような相互理解を深める取組みを通して、率直で開かれた地域との関係づくりを図っています。
活動をする中で何か課題はありますか
活動が形骸化しつつあるのではないかと思っています。 例えば、さつま芋の収獲イベントにしても、芋掘りプラスαの体験もできないか、良い意味で参加者の想定を裏切るような魅力あるものにできないか、模索しています。
その他、工場内でボランティアを募ると新規参加者の割合が多く、リピーターの参加者が少ないのが現状です。リピーターの多い、楽しい活動であれば、今後も継続していくことができると思います。
また地域全体の取組みとして、高砂市の人口を増やそうということがありますが、当社も高砂にある一企業として、何か貢献できないかと思っています。 地域との交流を通して、地域の良さを社員に分かってもらう、愛着を持ってもらうことで、社員の高砂居住者を増やし、活気あるまちづくりに貢献していきたいと思っています。
昨年は社宅の建替えを行い、新しい社宅のある一帯は「KANEKAサステナブルニュータウン」と名づけられています。この場所は、防災設備を備えた憩いの場所として、地域の皆さんにも開放させていただいています。
このように活動を継続していく中で課題に直面することもありますが、社会のネガイは何か、アンテナをはり、地域に合った社会貢献活動を続けていきたいと思います。
本日はありがとうございました。