社員の声からはじまる社会貢献
事業者名 | 新生ホームサービス株式会社 |
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代表者名 | 代表取締役 吉都紀 太介 |
設立 | 2004年 |
資本金 | 3,000万円 |
社員数 | 458名 |
所在地 | 神戸市中央区御幸通8-1-6神戸国際会館21F |
主な事業活動 | 一般住宅、新築設計施工、増改築工事、内外装工事等 |
ホームページ | https://www.shinseihomeservice.com/ company/approach.php 新生ホームサービスへ |
掲載日 | 平成29年10月27日 |
新生ホームサービス株式会社
事業開発・広報グループ 広報企画チーム
チーム長 松川 倫子 さん
リーダー 大田 昌孝 さん にお話しを伺いました。
どんな活動を展開されていますか
当社の社会貢献活動の大きな特徴は「社員の声」がきっかけで始まったことです。 主な活動は災害復旧・復興支援活動と福祉支援活動の2本柱で、活動に取組んでいます。
■災害復旧復興支援活動
当社の災害復旧復興支援活動は、東日本大震災で被災した両親を持つ社員からの「東北への支援をしたい」との提案から始まりました。発災直後から街頭で募金活動を開始し、現地とのニーズを調整のうえ、宮城県南三陸町でがれきの撤去作業とワカメの種付けボランティアを行いました。ワカメの種付けや牡蠣の養殖作業の漁業支援、お野菜の種や苗を植える畑仕事の農業支援、仮設住宅へ地元情報のチラシ投函のお手伝い等、行政では、手が届きにくい活動も現地のニーズに応える形で、実施してきました。
直近では、2017年8月に九州北部豪雨の被害を受けた福岡県朝倉市にて復旧支援活動を実施しました。今回は神戸大学の学生から「ぜひ一緒に支援に入りたい」とのお声がけがあり、学生とともに泥のかきだしなどの農業支援等を行いました。
約40人で活動しましたが、泥は想像以上に重く、全体の2割ほどしか片付けきれなかったのが現状です。作業が完全に終了したわけではありませんが、自分たちが感じとったことや学んだこと、現地の様子を「伝える」ことも務めだと思っており、当社HP等で情報発信をしています。1人ができることの範囲は限られますが、何もしないと始まらないという思いで活動に取り組んでいます。
■福祉支援活動
2013年より毎年、障害児入所施設「おおぞらのいえ」をヴィッセル神戸の選手と訪問し、サイン会やペットボトルボーリング等を通した交流会を実施しています。またヴィッセル神戸の試合観戦にも招待し一緒に行っています。
この活動も以前その施設に入所していたアルバイト社員から、「障害についてもっと知ってもらう機会がほしい」との提案から生まれました。また、子どもたちがサッカー好きであるとの情報により、当社がスポンサーであるヴィッセル神戸に働きかけ、施設への訪問が実現しました。
活動を始めた当初は、児童も私たちもお互いに緊張していて、どこかぎこちなかったのですが、交流を続けていくうちに自然とコミュニケーションがとれるようになり、だんだんと絆を深めてきました。今年、その絆を感じた出来事がありました。
今年9月の施設訪問の準備を進める中で、ヴィッセルの選手の予定が合わず、当社の社員のみで訪問するか悩んでいました。すると、おおぞらのいえの職員の方から、「児童は新生ホームサービスのみなさんにお会いすることを楽しみにしているんですよ」とおっしゃっていただき、大変嬉しく思いました。継続してきたからこそ生まれた絆だと実感しました。
社会貢献活動による社内での変化はありますか
活動への参加に躊躇していた社員も参加者の体験談から興味を示すようになり、自主的な参加がここ5年で確実に広がりを見せています。その効果もあり、活動も継続できています。また一人一人の意識の変化も見られ、有事の際には、決して他人事ではないという目線に変わり、自然と声があがるようになりました。活動は、部署を問わず、様々な社員が関わることで、チームワークが生まれ、仕事にも波及していると思います。
当社の社風は、「何かしたい」との社員の意見に対し「NOとは言わず、できる限りの後押しをする」姿勢があります。これが、当社の強みであると考えます。通常業務で得ることのできない体験を通し、学びの多い機会を会社として与えられている環境であることを大変有難く思います。
今後の展開や抱負をお聞かせください
新たな取組みとして、美容の技術を活かした障害者の就労支援を中心に活動されている一般社団法人パラリンビューティーさんから、お声がけをいただいており、これからではありますが、何か協働できないかと模索しています。また、福岡県朝倉市への支援をともに行った神戸大学の学生さんとは、神戸の活性化につながるような活動ができればと考えています。
当社は、なくてはならない企業という企業理念を掲げておりますが、社会貢献活動においても同様の姿勢で、これからも取り組んでいきます。タイムリーに本当に必要なことが支援できるよう、一団体のひとりよがりな活動にならないよう、コミュニケーションを深めながら、継続して活動を行っていきます。
本日はありがとうございました。