ヤングケアラーを取り巻く環境改善に向けて
~社員の「思いやり」を育み、
コミュニティへ「思いやり」を示す~
事業者名 | 日本イーライリリー株式会社 |
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代表者名 | 代表取締役:シモーネ・トムセン |
設立 | 昭和50年11月1日 |
資本金 | 127億7,250万円 |
所在地 | 兵庫県神戸市中央区磯上通5-1-28 LILLY PLAZA ONE BLDG. |
主な事業活動 | 医薬品の開発・製造・販売 |
ホームページ | https://www.lilly.co.jp/ 日本イーライリリー株式会社 |
担当者 | 日本イーライリリー株式会社 コーポレート・アフェアーズ本部 澤村 崇広様 川副 祐樹様 浅井 美樹様 |
掲載日 | 令和5年4月19日 |
変わりゆく時代に合わせた社会貢献活動の変遷
私たちはOUR PURPOSE(使命)である”世界中の人々のより豊かな人生のため、革新的医薬品に思いやりを込めて”に基づく企業姿勢や取り組みを通じて、私たちが関わるコミュニティの社会課題を解決・改善し、広く社会により良い影響(ソーシャルインパクト)を永続的にもたらす存在でありたいと考えています。
令和2年末より、図にあるようなソーシャルインパクトのフレームワークに沿って、会社の成長を担う社員の「思いやり」を育み、コミュニティへ「思いやり」を示す取り組みを進めています。
日本イーライリリーHP【ソーシャルインパクト概要】 https://www.lilly.co.jp/social-impact/our-approach
現在の主な活動の具体的な内容・活動の特徴
私たちは、令和4年9月よりヤングケアラーを取り巻く環境改善に向けて取り組みを始めました。日本の未来を支え、患者さんなどケアを必要とする人を支える子どもたちのより豊かな人生は、私たちが関わりを持つコミュニティの持続的な発展につながるもので、OUR PURPOSE(使命)の実現に大きく関係するものです。
具体的な支援としては、令和4年9月の”リリージャパン・デイ・オブ・サービス”(社員による社会貢献活動を推進する約一か月に渡って行う社内イベント)において、社員のヤングケアラーに関する啓発を行い、チャリティウォーク・地域貢献活動への参加を推奨し、その結果に応じた寄附金の一部をヤングケアラー支援団体に寄附しました。
また、令和4年12月にはヤングケアラーに寄り添えるよう選書した53冊の書籍をヤングケアラー支援団体(ふうせんの会)に寄贈しました。この書籍寄贈を通して、将来に向けてたくさんの選択肢があることや多様な考え方や生き方があることをヤングケアラーの子どもたちに示し、寄り添う大人の存在の認知とともに、社会とつながるきっかけになることを期待しています。
令和4年2月のプロジェクト立ち上げから取り組み開始までの過程・成果はこちらのニュースレターをご覧ください。
地域貢献活動を行う上での地域に対する考え方
私たちは、ヤングケアラー元当事者も運営に関わり専門的知見を持つ「特定非営利活動法人ふうせんの会」とパートナリング契約を締結のうえ連携し、一方的な考えでの支援とならないように努めています。ふうせんの会の皆さまには様々な活動で協働し、活動へのアドバイスをいただいています。具体的には社員の啓発を目的とするイベントで、ヤングケアラーの現状・課題についてふうせんの会代表の専門家の方による講演、ふうせんの会に所属する元ヤングケアラーの方による体験談や弊社社員とのパネルディスカッションでも協力いただきました。また図書寄贈をはじめ、具体的な支援についてのご要望やアドバイスをいただきました。今後は支援団体はもちろん、自治体や他の民間企業・団体との協働を念頭に活動を展開したいと考えています。
活動を継続するうえでの社内での取り組み
ヤングケアラー支援のコンセプト・具体的な取り組みは全国各地の複数部門(営業・開発・管理部・製造など)からなる社内有志26名と数か月かけて検討し決定しました。
令和4年9月の”リリージャパン・デイ・オブ・サービス”を皮切りに、社員の認知、理解を高める活動をスタートし、ふうせんの会との社員向け講習会、社長、有志社員とのチャリティーウォーク、社内チームごとの勉強会やチャリティーウォーク、社内SNSでの思いの共有などヤングケアラーに関する取り組みは、すべて有志社員による自発的な企画、運営によって実施、促進されました。
その結果、過去最多の社員がプログラムに参加し、恒例のチャリティーウォークは過去最長を記録。活動に応じた総額400万円を、ヤングケアラー支援および神戸で震災を経験した企業として震災・災害復興支援のため、特定非営利活動法人ふうせんの会、社会福祉法人中央共同募金会、およびふるさとひょうご寄附金に寄附しました。
社内における「ヤングケアラー」という言葉の認知度は、活動前の82.0%からイベント終了後には92.0%に上昇。回答者の92.8%が会社がヤングケアラー支援に取り組むことに意義を感じ、8割以上が令和5年以降の継続したヤングケアラー支援を期待すると回答。社員の有志メンバーによって考えられたコンセプト・イベント・活動は、多くの社員から賛同を得ることができました。
今後の課題と抱負
昨年の活動の影響もあり、今年度新たに募集したヤングケアラー支援プロジェクトの有志メンバーには昨年を上回る29名が集まりました。「日本の未来を支え、患者さんなどケアを必要とする人を支える子どもたちのより豊かな人生への貢献となる“インパクト”を起こすこと」をゴールに今年度の活動の検討をはじめています。
課題は地域に根差した活動を全国で進めていくことです。弊社の持つ強みのひとつ「全国の社員ネットワーク」を活かして、社員とともに兵庫県から全国に取り組みを広げていきたいと考えています。
私たちはヤングケアラー支援の“これから”を創っていく伴走者として寄り添い、全国の支援団体や行政との協働も視野に、ヤングケアラーに関わる人を繋ぎ、未来への選択肢を増やす取り組みを進めたいと考えています。
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ふるさとひょうご寄附金(ひょうご若者被災地応援プロジェクト)へのご寄附
●兵庫県知事感謝状の贈呈
令和4年度、日本イーライリリー株式会社様から、兵庫県に対し、ひょうごの若者が継続して被災地を応援する事業に役立ててほしいとの趣旨で、「ふるさとひょうご寄附金」(ひょうご若者被災地応援プロジェクト)に50万円のご寄附をいただきました。
令和4年12月13日(火)、兵庫県県民生活部木村次長と兵庫県社会福祉協議会ひょうごボランタリープラザ芳永所長が同社を訪問し、木村次長から兵庫県知事感謝状をお贈りしました。
同社は、世界中の社員が毎年一斉に取り組むコミュニティ貢献のためのボランティア活動を応援、促進するプログラムの一環として、日本では「リリージャパン・デイ・オブ・サービス(DOS)」を行い、平成20年より15年にわたり日本の各地で社員が個人、チーム、家族でコミュニティの社会課題に目を向け、より良い影響をもたらすプランを考え、実際の活動に取り組んでおられます。
神戸で震災を経験した企業として震災・災害復興支援のため、「ふるさとひょうご寄附金」に平成28年度から毎年ご寄附をいただいております。
今回いただきましたご寄附は、大学・高等学校・専門学校等に通う学生・生徒など、ひょうごの若者が今後も継続して東日本大震災や熊本地震災害、豪雨災害などの被災地を応援、被災地復興を支援する際に必要となる経費の一部や今後の被災地支援を担う人材養成のために活用させていただきます。
●参考
【ひょうご若者被災地応援プロジェクト】
・対象者
県内の大学・高校・専門学校等に通う学生などの若者で5名以上で構成された団体・グループ
・対象活動(例)
被災者への励ましにつながる活動
被災した子どもたちとの心と身体の復興支援
被災高齢者の見守り・生きがいづくりにつながる活動
被災地のまちのにぎわいづくりにつながる活動
その他、被災地の地域づくり活動の活性化支援等
・報告会の開催
お互いの活動や課題を共有し、今後の被災地支援活動につなげていくため、報告会を開催します。
・兵庫県HP【ひょうご若者被災地応援プロジェクト】
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk12/wakamono.html
・兵庫県HP【兵庫県のふるさと納税】
https://web.pref.hyogo.lg.jp/ac02/kihu01.html
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- 兵庫県県民生活部
- 県民躍動課
- tel 078-362-3996
- fax 078-362-3908
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