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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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子どもたちの安全・安心なくらしのために

神戸

企業名 綜合警備保障株式会社
代表者名 代表取締役社長 村井 温
設立 昭和40年7月16日
資本金 186億7,501万円(平成28年3月31日現在)
社員数 31,446人(連結)、12,290人(単体)
(平成28年3月31日現在)
所在地 東京都港区元赤坂1-6-6
主な事業活動 セキュリティ事業
ホームページ 綜合警備保障株式会社のホームページ
掲載日 平成21年12月10日
(更新日:平成29年2月2日))

綜合警備保障株式会社 神戸支社
                   支社長 濵岸 守 さん
                   営業部長 田村 知之 さん
                          にお話を伺いました。

綜合警備保障株式会社が、地域貢献活動を始めたきっかけは?

            

 当社は、昭和40年に設立し、経営理念である「ありがとうの心」を具現化するため、「ALSOKありがとう運動」として、社員が毎月100円を寄附するなどし、社会に還元する取組みを昭和42年より行っております。

 平成16年頃、小学校や児童を標的とした犯罪の増加に伴い「子どもたちの安全・安心」が社会問題となりました。守りのプロとして社会の役に立てないかと考え、当社社員を講師として派遣する『あんしん教室』を平成16年10月から神奈川県内でスタートさせました。その結果、大きな反響があり、平成17年4月からは対象地域を全国に拡大し、授業を行なっています。『あんしん教室』は1人でも多くの子ども達を犯罪の危機から守りたいという願いのもとに立ち上げられた、小学校児童を対象とした社会貢献活動です。

具体的にはどんな取り組み内容ですか。

インタビュー風景

 『あんしん教室』は、企業市民、警備会社としての社会的責任を果たすため、子どもたちには防犯を意識してもらうキッカケに、また先生や保護者の方には防犯教育のノウハウを提供することを目的としています。

 子どもたち一人ひとりに「防犯意識」を醸成することを目的としているため、各クラス単位で授業を行います。授業では、講師役・隊員役の2人が子どもたちに普段の生活に潜んでいる危険に気づかせ、安心して暮らしていけるためのアドバイスを行います。

            

 1回の授業は45分で、年齢によって理解度が違うので、小学校低学年、中学年、高学年に内容を分けています。

 当社では、社内にマスター制度を取り入れており、指導・研修・社内試験を実施しノウハウを修得します。マスター制度は男女を問わず取り組めます。現在、全国で約1,000人、兵庫県内では20人くらいのスタッフがいます。スタッフに限りはありますが、県内では、今年4~9月で30教室開催しました。

社員の方たちは、どう捉えておられるのでしょうか。

 兵庫県内には3つの支社があり、19の営業所があります。県内は広く、その土地の社会環境に違いがあるので、地域の状況を把握している専門スタッフを派遣できるよう取り組んでいます。

 社員が日頃、直接ふれあうことのない児童や先生、保護者の方に接することで、自分たちが社会貢献しているというモチベーションが上がっています。スタッフだけでなく、社員全体に士気が高まっています。

 社員個人の社会貢献活動にもつながってきていると思います。

子どもたちへのどんな工夫をされていますか。

親子で防犯教室

 ロールプレイング形式で授業を進め、子どもたちが好奇心をもって参加できるよう工夫しています。いざという時に思い出せるよう、その内容が後になっても印象に残るような工夫として、キーワードを使って授業を進めます。

            

 スタッフは、ガードマンの制服と装備(ヘルメット・防塵チョッキ・警戒棒)を着用し授業に臨むので臨場感があり、子どもたちの関心が高まります。

            

 また、兵庫県が推進する「ひょうご家庭応援県民運動」に賛同し、家庭応援団に参画しました。その取組みとして、兵庫県に限り、小学生対象の『あんしん教室』を保護者と児童が同時に参加できるようにして、「親子で防犯教室」と銘打つ、「わくわく親ひろば」(注)に参加しています。

           
(注)「わくわく親ひろば」:県が実施する、親自らが成長するための学びや、親子、三世代が共に学ぶ学習会。県民局域ごとに配置した親ひろばコーディネーターが、親学習プログラムの提案や講師紹介、謝金・会場費の一部負担の相談に応じ、地域団体やグループなどの自主的な開催を支援します。
            

日常における成果は?

            

 授業を受けた子どもの親からは、実際に知らない人に声をかけられた時や、登下校の時に危険な状況が起こりかけて授業で習ったことを実践し、危機を免れたという事例を聞いています。

 授業実施後の教職員アンケートでは、97%の方から「良い授業であった」という評価を頂いています。

御社は様々なところで活躍されていますね。

            

 「ALSOKありがとう運動」は、当社およびグループ会社の目的に賛同する役員、社員等の会費、会社関係者(個人・団体)の寄託金等により運営されており、国内外を問わず支援しています。

            

 当社、グループ会社の役員、社員が一体となって活動しているので、団結力を感じております。

今後の展開は?

 『あんしん教室』は今後も継続していきたいと思ってます。

            

 また、小学生だけでなく、幼稚園・中学校・高校や高齢者などの社会的弱者と言われる方々に対して、警備会社の持つ経験、知識を活かした活動も行っていくことも検討していきたいです。

            

これから社会貢献活動に取り組もうとする企業への一言をお願いします。

 各企業の団体が子どもに対して、各々が持っている知識ノウハウを伝えることにより、将来を担う子どもが素晴らしい大人に育っていく社会になっていけば良いと思います。

       

本日はありがとうございました。

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