団欒・絆づくりで社会貢献活動
企業名 | 植垣米菓株式会社 |
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代表者名 | 代表取締役 植垣 清貴 |
設立 | 昭和35年2月1日(創業は明治40年3月 ) |
資本金 | 1,000万円 |
社員数 | 45人 |
所在地 | 兵庫県神戸市長田区西尻池町3-1-3 兵庫県加古川市平岡町高畑520-10 |
主な事業活動 | 米菓の製造・販売 |
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掲載日 | 平成22年8月6日 |
植垣米菓株式会社を訪問し、代表取締役 植垣 清貴さん(右) 専務取締役 植垣 智博さん(左) にお話を伺いました。
兵庫県青少年本部の“ひょうご子ども・若者応援団”事業に参加されていますね。
若者応援団のことは兵庫県米菓組合の株式会社 神明さんに教えて頂きました。内容も企業に負担が掛らないように、年一回の資源提供というシステムでした。当社も「参加できるならやってみよかぁ~!」と思い参加しました。
その他、当社では直接資源提供の要請があった場合、その活動の意義と目的を聞いて、できる限り要望に応えるようにしています。湊川神社や最近では豊岡のお菓子フェスティバルへも商品提供しました。現在、認定NPO法人のフードバンク関西さんの活動にも参加させて頂いています。
認定特定非営利活動法人フードバンク関西はどこで知ったのですか。
3年前、たまたま見ていたTVの特集番組で知りました。インターネットで詳細を調べて、直接訪問しました。前々から、どうしても避けることのできなかった廃棄される製品をなんとかしたいという気持ちはあり、有効活用できる方法を探していました。フードバンク関西さんでは正味期限間際で廃棄処分されてしまう製品を持っていくと、生活弱者を支援する施設や団体に無償で届ける活動を行っています。それなら、当社の製品も無駄にならず、社会貢献のお手伝いができると思い参加しています。
提供した製品がどうなったかはご存知ですか。
兵庫県青少年本部やフードバンク関西さんからは、提供した商品がその後どのように使われたかが分かる報告書が来ます。このようなアフターケアがあると、こちらとしても安心して製品を提供することができます。
報告書は社内に掲示し、社員たちにも自分たちが作った製品が無駄なく、少しでも社会貢献につながったことを知ってもらえるよう活用しています。それらが仕事への意欲向上になればとも思います。
モノの提供以外にどのようなことをされているのですか。
モノづくりを知ってもらう一環として、地域の小学校からの工場見学を受け入れています。また、トライやる・ウィークの受け入れも行っています。
兵庫県立いなみ野特別支援学校や、兵庫県立姫路聴覚特別支援学校からの受け入れを行うことになりました。生徒一人につき社員一人がつく形で対応します。受け入れの際になにかあったら責任を持てないという企業もあるようですが、当社には工場の製造ラインで比較的安全に体験してもらえる作業があり、障害のあるなしにかかわらず、受け入れを決めました。
余談ですが、以前、当社へトライやる・ウィークで職場体験した子が今年の新入社員として当社へ入社してくれました。職場体験をして、職業として選んで働いてくれることは本当にうれしいことです。
社会貢献活動について大切にされていることはありますか。
当社は最終消費者にダイレクトにつながる会社です。安全で安心して食べてもらえる製品を作ることも社会貢献の一つだと思います。社会貢献活動と自社の仕事を切り離して考えずに、当社の仕事自体が社会に貢献しているということを社員間でも共有し、意識をしながら働けるよう努力しています。
また、当社の製品の中に“うえがき有機あられシリーズ”というのがあります。有機食品は原料を作る際に農薬や化学肥料を使用しません。ですから、土にダメージを与えません。つまり、地球にダメージを与えずに製品を作ることができます。また、農薬や化学肥料を使用しないということは、製造農家さんの体にも負担を与えないことになります。いくら人体に無害と言われる農薬や化学肥料でも、人体に蓄積することによって何代か先に害が発生するかもしれません。そのような心配のない、本当に安心して食べることのできる有機米菓を作り続けることは大きく社会貢献につながると考えます。
(昭和10年度 植垣米菓株式会社の前身 植垣花あられ工場にて)
最後にこれから社会貢献活動に取り組もうとする企業へ一言をお願いします。
本来の企業の在り方として、“多くを得た分はわけ与える”ものだと思っています。われわれの社是にも『社会に貢献』という言葉が入っていますが、自己の利益だけを追求せずに、利他を思うことは、巡り巡って自分たちにも返ってくるものではないでしょうか。
本日はありがとうございました。