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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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地元企業が行う活気ある地域づくりへの取組み

       

但馬

事業者名 株式会社 オーシスマップ
代表者名 代表取締役 大林 賢一
設立 平成15年1月
基金 1,000万円
従業員数 50名
所在地 養父市八鹿町宿南2589-1
主な事業活動 地図情報作成
ホームページ http://www.osysmap.jp/
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掲載日 平成28年10月25日

オーシスマップ 代表取締役 大林 賢一  さん 


オーシスマップについて教えてください

 弊社は地図情報コンサルタント会社で、測量をはじめ航空写真や衛星画像等を元にデジタルデータ化した地図の作成を行っています。大阪の大手測量会社で勤めた後、地元の養父市で現在の会社を立ち上げました。





社屋が廃校になった中学校ですよね

 社屋を移転する前は、狭い部屋に2、30人いる閉鎖的な空間で、残業もあたりまえのような「都会的な仕事の仕方」をしていました。時には、社員の家族から「帰りが遅い」と電話が入ることもありました。「このような職場環境ではダメだ」「都会とは違った田舎ならではの仕事の仕方があるのでは」と考え、旧青渓(せいけい)中学校へ社屋を移すことにしました。職場環境の改善を図ったことで、心のゆとりも生まれたと思っています。
 

社内満足度向上ミーティングとは何ですか

 社内満足度向上ミーティングとは、仕事上の垣根を越えて、社員全員が複数のチームに分かれて、毎週30分話し合う場を設けています。普段の業務では関わることのない社員同士が顔を合わすよい機会となっています。内容は会社のためなら何でもOKで、日常の接遇について話し合ったり、読まなくなった本を持ち寄り図書コーナーを作ったりと内容は多岐にわたります。
   


御社には「家族の日」があると聞きました

 「家族の日」は社内満足度向上ミーティングの中でうまれました。家族の日とは、月1回定時で退社する日を自分で決めることができる制度です。 例えば、家族の誕生日を週末にお祝いするのではなく、オンタイムでお祝いしたり、家族との時間も大事にできるようにしています。家族の日を設けたことで、自発的に業務・工程の見直しを行うようになり、従業員の意識の変化も生まれました。効率的に仕事をこなしていくことで、残業することも減りました。もちろん繁忙期もありますが、社員が互いに理解し、協力しあっています。  
 その他にも社内には子どもと遊べる託児室を設けていますが、その託児室も社内満足度向上ミーティングでうまれました。
  世の中には、結婚・出産を機に退職する女性もいるかとは思いますが、子育てしながらでも働きやすい職場こそ、技術力の向上につながるのではないかと考えています。


どのような地域との交流がありますか

 夢但馬2014をきっかけにその時の熱気を消すまいと、「夢但馬ファンファンフェスタ」という地域交流イベントを、弊社や他の団体と協力しながら実行委員会として企画運営をしています。その他、八鹿まつりや出石きもの祭り、香住たらいこぎ大会等、様々な地域イベントに参加しています。夏には、社屋を開放してかき氷や焼きそばやおばけ屋敷等を出店し、「オーシス夏まつり」を開催しています。従業員の家族や老人会の方も集まり、毎年楽しみなイベントになっています。
 地域との交流を深めるとともに、地域の活性化につながると思っています。また同時に、従業員の間にもチームワークが培われ、仕事においても生かされています。またそれら会社や地域のイベントへの企画・参加は、私が音頭を取っているときよりも、従業員に任せるようになってから格段に増えました。その後、会社の雰囲気も明るくなり、役職にとらわれることなく、目線を合わせることが大事だと感じました。

 


これからの取組みについて教えてください

 民間企業として、率先して地域に必要なことを実践していくことが大切であると考えています。養父市においても少子高齢化は深刻な問題であります。但馬には四年制大学がなく、進学するとどうしても但馬を一度離れることになります。若者がまた地元に戻ってきてくれるような地域の情報発信をしていきたいと思っています。
 最近では、資金不足による地域の少年野球大会の開催が危ぶまれましたが、少年たちの夢を大事にしたいという思いから、今年度からオーシスマップ杯として、弊社が主催しています。このように、企業が地元に関わっていくことで、会社のPRにも繋がります。若者に「地元企業は?」と尋ねると、数社しか出てきません。他にもたくさん企業があることを知る機会や企業が地元に関わる機会をもっと増やしていきたいと思っています。
 これからの弊社は、まるで魔法がかったように従業員が楽しく働けるのはもちろん、収益も伸び続ける企業であり、民間企業として地域に還元していける「ファンタジーカンパニー」を目指していきます。  


本日はありがとうございました。

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