地域に根ざし、社会に貢献できる大学を目指して
事業者名 | 学校法人 武庫川学院 武庫川女子大学 |
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代表者名 | 学長 糸魚川 直祐 |
設立 | 1939年2月 |
資本金 | ー |
職員数 | ー |
所在地 | 西宮市池開町6-46(中央キャンパス)他 |
主な事業活動 | 教育・研究 |
ホームページ | http://www.mukogawa-u.ac.jp 武庫川女子大学へ |
掲載日 | 2017年1月19日 |
武庫川女子大学
教育研究社会連携推進室 室長 大坪 明さん
課長補佐 中村 薫さん
総務課 課長 大路 巧さん
男女共同参画推進室 課長 大山 冨美子さんにお話を伺いました。
武庫川女子大学における社会貢献活動について教えてください
現在、大学には地域との連携強化によって、地域課題を解決に導く役割が期待されています。その中で、武庫川女子大学は、地元イベントへの参加、公民館や地域での生涯学習講座への講師派遣、地元自治体や産業団体からの要請への対応など様々な活動を行っています。そのような交流を通して、地域とともに成長していきたいと考えています。いわゆる社会貢献活動の他に、学生の学びや、教員の研究を実社会に還元していくといった目的を持った活動も行っています。
地域交流を大事にされていますがどんな活動がありますか
■防災ふれあいウォーク
本学は西宮市と「津波避難ビル協定」を締結しており、津波発生時には本学の研究所棟と栄養科学館を避難場所として近隣住民に提供することとしています。
防災ふれあいウォークは、認定NPO法人日本災害ボランティアネットワーク、西宮市、西宮市福祉協議会と本学の学生が協力し、地域の方々を対象に実施しています。地震や津波等の自然災害を想定し、クイズを交え、楽しさも取り入れながら避難場所の確認や災害食の試食等を行っています。年1回の実施ではありますが、災害への関心を持ち、心構えをするよいきっかけになると思います。
今後も避難体験を通じて防災の意識向上を目指していきます。
■武庫川女子大学青色防犯パトロール隊
キャンパス周辺地域の犯罪を防止し、防犯意識を高めることを目的に結成しました。地域全体の安全確保や学生の快適な学園生活の実現に寄与しており、警察や地域と連携して取り組んでいます。定期的に、職員10名ほどで交代してキャンパス周辺をパトロールしています。
■介護に関する公開講座
昨年までは、本学の教職員を対象に、介護講座を実施していました。地域の方の「参加したい」という声を聞いたことから、本年より参加対象を地域住民に広げて、2016年11月12日(土)に実施しました。
参加者からは大変好評でしたので、これからも続けていこうと思っています。
■子育て支援
「子育てひろば」として、地域の子育て家庭の皆さんに施設を開放しています。子育て中の方々の相互交流をはかっていただくとともに、常駐する専門スタッフと気兼ねなく相談することもできます。
本学の教員による子育て講習会を開催していく予定です。
ブラウンライスボランティアとは何ですか
ブラウンライスボランティアとは、大学・短大の学生、教職員有志によるボランティア団体で、『広報チーム』・『イベントチーム』・『メニューチーム』で組織されています。
活動の一つには「ブラウン・ライス・ウィーク」があり、毎月1週間、玄米を使用したBrown Rice Menu(360円程度)を大学と附属中学・高等学校の食堂で販売し、それぞれを食べることにより売り上げの10%が、認定NPO法人国連WFP協会を通じて国連WFPに寄付され、飢餓に苦しむ子どもたちの「学校給食プログラム」に役立てられています。
田植えや稲刈りを体験し、そこで採れた玄米を「ブラウン・ライス・ウィーク」で提供もしています。
その他、国連WFPの行事の応援、文化祭、甲子園会館ライトアップにおける募金活動等、活動は多岐にわたっています。
今後の展開や抱負について教えてください。
2014年度に幅広い分野でのきめ細かいサポートができるように社会連携推進課ができました。大学を窓口として、様々な団体と連携して地域に密着した活動を行いたいと考えています。地域との交流活動は学生においても授業とは異なる経験を学ぶ、あるいは授業内容の理解を現実の場において深化させることができる重要な機会だと思います。教職員や学生の本業は「教育研究」ですので、それにどう活かすかにも配慮しながら、様々な分野に視野を広げ、さらなる活動を展開していこうと思っています。
本学は2019年に創立80周年を迎えます。80周年に向けた5つの基本方針のひとつである「地域に根ざし、社会に貢献できる大学として、そのアイデンティティを確立する」を目標にこれからの活動においても地域の自治会や団体の自主性を重んじ、連携しながら活動を行いたいと思います。
本日はありがとうございました。