地域で頼られる存在であり続けるために
事業者名 | 株式会社ホームセンターアグロ |
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代表者名 | 代表取締役 安黒 嘉宣 |
設立 | 1981年11月21日 |
従業員数 | 約750名 |
所在地 | (本部)揖保郡太子町老原市川原39 (神戸事務所)神戸市長田区南駒栄町1-7 |
主な事業活動 | ホームセンターの運営、温浴事業、建築工事業(新築・各種リフォーム) 建設許可番号:兵庫県知事(般-28)第461707号 |
ホームページ | http://www.agro.co.jp/ アグロへ |
掲載日 | 平成30年1月4日 |
株式会社ホームセンターアグロ
アグロガーデン森の丘プロジェクト室 室長 西崎 宣弘 さんにお話しを伺いました。
緑化活動に力を入れておられると聞きました
当社は園芸・ガーデニングを得意分野としています。近年、危惧されている二酸化炭素の増加による環境問題への取組みとして、グリーンカーテンの提案・普及活動を行っています。
具体的な活動としては、神戸市環境局と連携した啓発活動の推進や、長田区役所と合同で、地域住民の方々にグリーンカーテンの栽培講習会をしています。その効果や目的、ゴーヤやヘチマの育て方を当社のスタッフが丁寧に指導を行っています。
また、近隣の保育園や幼稚園、小学校にチューリップの球根をプレゼントしており、春にはチューリップの花壇写真コンテストを開催しています。この活動も毎年実施しており、今年で31回目となりました。様々な活動から、子どもたちが植物を通じて自然を大切にし、豊かな心を育むことを願っています。
月に1回、JR新長田駅周辺や神戸駒ヶ林店周辺のゴミ拾いやオリーブの苗植え等の美化活動を行っています。清掃活動を始めた頃は、たばこの吸殻やガムのポイ捨てが多くありました。以前から、清掃活動は地域住民や団体、企業が各々で実施していました。それらが皆で集まって清掃することで、宣伝効果やポイ捨て抑止に貢献していると思います。事前に告知を行うことで、新たな参加への促進やまちのイメージアップにもつながっていると感じています。
外部の組織とのつながりはありますか
先ほどから環境問題への取組みをご紹介していますが、神戸駒ヶ林店のある長田区でも、平家ゆかりの地にちなんで、家紋のアゲハチョウをヒントに「花と緑とチョウの美しいまちづくり」を目指しています。
その中のひとつの取組みとして実現したのが、長田アゲハチョウ博です。地域・行政・企業の三者が連携したイベントで、各々が役割分担し、実現に至りました。地域団体はそのネットワークを生かしたイベントのスタッフや講師依頼、貴重な資料の展示など。行政は企画運営から情報発信、予算の確保、当社はチラシの作成や施設や資材の提供を行いました。
イベントでは、駒ヶ林小学校や真陽(しんよう)小学校の児童、近田幼稚園の園児たちにも参加して頂き、アゲハチョウの花絵の制作や記念植樹などを企画し、2日間で約1,300人の多くの方々に来場していただきました。
その他の取組みとして、まだ計画段階ではありますが、JR新長田駅から神戸駒ヶ林店周辺までの五位ノ池線沿線にチョウが集うように木を植えて、緑を増やしていく予定です。
沿道整備をきっかけに人も集まり、賑わいのある花と緑とチョウのまちにしたいと思います。
その他、どのような活動がありますか
神戸駒ヶ林店で工作教室の開催や獅子ヶ池をフィールドにした自由研究なども実施してきました。工作教室は定期的に開催しているのですが、お客様から夏休みの自由研究に役立つイベントをして欲しいとの声を頂き、思いつきで開催したのが「長田サイエンス戦隊」ですね。「長田サイエンス戦隊」に関しては、昆虫採集や水の生物の観察、DNAの抽出実験やレポートの取り方など本格的に学べる場を提供し、参加されたお子様だけでなく親御さんにも大変好評でした。
地域貢献に対して、どのように考えておられますか
「地域密着を考えるにあたり、まずは何からすべきか」と考え、自治会・地域団体の集いに足を運ぶところから始めました。定例の集会の場で地域の課題を聞き、当社でできることをその場で提案することで様々な活動は始まりました。
例えば、新長田の情報誌「トレトレにゅーす」の継続が厳しいという議題になったことがありました。その頃、ちょうど当社情報誌「アグロライフ」を発行しはじめた時だったので、アグロライフにトレトレにゅーすを掲載させて頂くのはどうかと提案しました。12年間発刊し、地域に根付いている情報誌とのコラボレーションは、アグロライフの方向性を決める一つの要因になったと思います。はじめは掲載スペースのみの提供でしたが、今では商店街の店舗やイベントの紹介ページなど、様々な方から取材を依頼されるようになりました。
今までの活動を振り返って、地域貢献・密着とは、地域に顔を出し、地域でのできごとを把握し、頼られる存在であることではないかと思います。地域に入り込み、コミュニケーションをとりながら地域の活性化の一助となる。これが一つの地域密着のかたちでであると考えます。これからも地域とのコミュニケーションを大切にしつつ、まちを盛り上げていきたいと思います。
本日はありがとうございました。