自立生活プログラム“なんか難しそうですよね。”
「自立生活」イコール「ひとり暮らし」だと思っていませんか。
私もそんな風に思い込んでいた時期がありました。
今、私は46歳(たぶん?)
生まれた時から障害と一緒です。もう、そろそろ障害のある自分になれてもいい頃だと思うのですが、鏡を見るのが嫌いだったり、言語障害のある自分の声を聞くのも嫌いです。嫌いな自分を抱えながら、それでも出来る限り「自分の人生を歩みたい」そう思って色んな事にチャレンジしてきました。
21歳の時、初めて電動車イスに乗りました。私のお母ちゃんはメチャ怖くて小さい頃から「鬼や!」と信じていました(お母ちゃん、ごめん)。その鬼が「私の目の黒いうちは絶対に乗せへん」と猛反対をしました。その頃私は父が経営する会社で母と働いていました。
私の移動手段は補装具をはいて母に両脇を抱えられロボットみたいな歩き方で、家と会社の往復だけでした。なんてつまらない青春でしょうか?会社の人とお茶だってしたいし、ひとりで気のすむまでウインドショピングを楽しみたい。21歳の若者としては「自分だけの世界」を手に入れたいと思ったわけです。
「これがやりたい」と思った時、その気持ちを相手にどう伝えたらいいのか、反対している理由は何なのか。無理矢理ではなく、まわりの人たちに共感してもらえて「やりたい事」が達成できれば最高だと思いませんか?
それぞれの目標を現実のものにする。簡単じゃないし失敗もするけど、それは、あなただからこそ経験できる貴重な事なんですよ。楽しい事なんですよ。そんな、あなたの力を信じサポートする。これが自立生活プログラム(ILP)だと思っています。
ちなみに、私の人生は電動車いすと共に暴走しております。
「自立生活をやってみたい」など姫路自立生活支援センターが行っているサービスを物語風にアレンジした「自立への道」は