株式会社大月真珠
地域と子ども達と企業とが一体となって「兵庫運河真珠貝プロジェクト」を立ち上げている |
兵庫運河・真珠貝プロジェクト「浜揚げ式」 |
■活動内容:真珠の養殖で兵庫運河の水質を浄化 |
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2007年度より、地元PTAを母体とする「兵庫運河真珠貝プロジェクト」に参加しています。活動内容は、珠入れから育成、浜揚げという、真珠が生まれるまでの一連の作業で、最後の仕上げに出来上がった真珠を使ってアクセサリー作りをおこないます。当社はこの一連の作業に対して技術協力をおこなっています。2010年には、6月にアコヤ貝に核を入れる“珠入れ”と呼ばれる挿核を、当社社員による技術指導のもと、参加した小学生が60個のアコヤ貝におこない、三重県の賢島から運ばれた挿核されたアコヤ貝300枚とともに兵庫運河に移植しました。7月~11月には、当番制で1週間に1度、ナイフやたわしを使用して、貝の掃除や水質調査を行いました。そして、11月に浜揚げ式をおこない、養殖ネットに吊るしたアコヤ貝を兵庫運河から引き揚げました。翌1月に引き上げた真珠を当社で洗浄処理し、抽選会で選ばれたプロジェクト会員に、アクセサリーづくりを指導しました(実費)。 子ども達から、真珠を取り出した後のあこや貝を活用したいとの要望を受け、北海道の日本理化学工業の協力を得て、プロジェクトの活動で残ったアコヤ貝の貝殻を利用したチョーク作りをおこないました。開発されたチョークは、黒板で書いた時に粉が出にくく滑らかな書き心地で、見た目にも美しい仕上がりになり、完成した3,600本のチョークは、神戸市内の166校の小学校に無償配布しました。真珠を採取した後の貝殻の活用法として、何でもちょっとした工夫で素敵なものに生まれ変わるということを学ぶ機会にもなりました。 |
■社会貢献活動への思い |
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今後さらに企業の社会貢献活動を促進するためには、企業側も行政側も、社会貢献活動に対する考え方が大切だと思います。活動を促進していくためには、企業も行政も、意識改革が必要だと思います。当社では、今後も兵庫運河真珠貝プロジェクトとの協力姿勢を大切にしながら活動を進めていきます。 |
■効果(やって良かった!)、今後に向けて |
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従業員の教育に繋がっています。例えば、総務部の従業員は養殖の現場のことをよく知りません。「兵庫運河真珠貝プロジェクト」に参加したことで、真珠を学べる良い機会になっています。また、都市部河川での生態分析が、今後の事業の参考になっています。メディアに取り上げられることによって、真珠業界のイメージUPにも繋がっています。 |
<担当者の声> |
<社員等へのサポート> |
<地域との関わり> |
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プロジェクトの発足にあたってご尽力され、その後も会長としてプロジェクトの活動をリードされてきた方が亡くなられました。企業の社会貢献活動においても、熱い思いで取り組むことの大切さを感じています。 |
プロジェクトへはボランティアで参加しています。特に支援制度はありませんが、固定メンバーも10名ほどいます。地域との関わりは、あくまで従業員の主体的な意識に任せています。 |
神戸は真珠の町として有名ですが、このプロジェクトを通して、兵庫運河と真珠に興味を持って頂く事ができ、地域との繋がりが持てるようになりました。 |