株式会社大栄
NPO等と協働の環境教育、自治会と一体となったごみ減量化で、地域全体の環境意識が向上している |
環境授業 |
■活動内容:自社事業を活かしたゴミ削減への取り組み |
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NPO法人と協働で、地元西宮市内の小学校に環境に関する授業を行っています。プログラムは小学校と市内企業と共同で作成し、市内の産業の紹介も組み込んでいます。講師は社員が順番で担当することになっており、年に4~5回授業に立ちます。社員にとっては自分の学びや気づきに繋がり、知識の振り返りにもなっています。また、JICAが海外から招いている研修生に対し、ごみ減量の取り組みのレクチャーもおこなっています。 西宮市において、ごみの重量に応じた処理手数料制度が導入されたことを契機に、「事業ごみの見える化」をめざしてきました。また、一般家庭がどのくらいのごみを排出しているかを数値として知ってもらうため、ごみ収集車製造会社にごみの計量を数値化できるシステムを提案し開発しました。正確な実数量をもとに手数料が算出できるので、経費節減、ごみの減量化が期待できます。さらに自治会長などの協力の元、地域住民は日常的に目標を持って計量しており、この取り組みの成果で家庭ごみが4%から11%に減量しました(2009年度)。この成果は西宮市主催環境まちづくりフォーラム、市主催EWC環境パネル展で紹介されました。 |
■社会貢献活動への思い |
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社会貢献活動に関する企業同士の連携は必要だと思います。連携は、同業者同士だけではなく、NPO等を通じて異業種の企業とも交流会などを開き、お互い知り合うことで、より連携して取り組めることが見つかると思います。また、企業はイメージ戦略として、社会貢献活動を位置づけるべきだと思います。つまり、社会貢献活動で差別化、企業独自のブランド化を図り、企業戦略としてバランスよく取り込んでいくのです。兵庫県は、日本海、太平洋側に面しており、海のもの・山のもの全て揃っているため、その特徴を生かした社会貢献活動の目的となる材料は豊富にあると思います。各企業ならではの取り組みが地域に支持され、地域が活性化し、次の事業を伸ばす可能性にも繋がると思います。 社会貢献活動というものは、特別なものではなく、自らの事業やサービスなど自然体で実行していくことに意義があります。地域にある事業者として地元に根ざした活動を地道に続けることで、ステップアップにつながります。また、そのことが地域全体の活性化に繋がっていきます。当社は、今後も様々な企業ネットワーク、異業種交流会などに参加し、共に社会貢献活動に関する多種多様な具体案を模索し、実行に移していきたいと思います。 |
■効果(やって良かった!)、今後に向けて |
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ごみが減ることは当社の事業にはマイナスですが、ごみに対する正しいデータが入手できるということで評価され、取引件数は増えています。また、社員達は率先してボランティア活動に参加を希望するなど意識が向上しており、取引会社の社員も環境に対する意識が向上するなど、波及効果もみられます。 社員が小学校で子どもたちに教えることで、子どもたちから学ぶことも多く、自分の仕事の資質向上に繋がっています。また、学校に出向くことで地域の人と触れ合う機会が増え、地域住民と顔の見える関係が築かれることによって、「回収に来る担当者ために出来るだけごみを出さないようにしよう」とか「安全できれいな状態でだそう」という意識が生まれています。 |
<担当者の声> |
<社員等へのサポート> |
<地域との関わり> |
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ごみ処理の業務など、自分達のできること活かして市民生活を支えていきます。 |
社員が地域とのかかわりを持てるよう、基盤(機会)をつくっています。 |
自治会が積極的に関わってくれたことで、地域全体のごみ減量化への意識が高まり、成果となって現れました。 |