株式会社三木ミツカン 三木工場
工場敷地内にビオトープをつくり、地域住民と協働で管理運営を行っている |
ビオトープ倶楽部 |
■活動内容:ビオトープが工場と地元の自然を繋いでいる |
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2003年、三木市吉川町の広い緑地を舞台に、新工場建設のプロジェクトが立ち上がりました。建設にあたり、この広大な緑地と工場が併存出来ることを考えました。自然を残し、外来種を入れない、生き物本来の生態系を維持することを第一に考えて、ビオトープ活動が始まりました。活動の主体となるビオトープ倶楽部は毎月1回実施しています。市民が主体となるこの活動は楽しみながら自然を守ることを基本としており、様々なイベントを企画して実施しています。春は山里の自然を楽しむ散策や山菜採り、夏は草刈りや素麺流し、秋は5月に苗つけしたサツマイモの収穫やお月見、冬は自然の素材を使ったクリスマスリースづくりなどを行っています。倶楽部の活動は、大人から子供まで一緒になって楽しめる内容になっています。 三木市内の小学生を中心に、環境活動の一環として社会科見学を受け入れています。行程は、工場見学が1時間、ビオトープの案内が1時間の計2時間です。充分な見学ツールは用意できていませんが、メダカやカエル、トンボなど自然の生き物に接する時、子供たちから歓声と笑顔が溢れます。 |
■社会貢献活動への思い |
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ビオトープ活動を行う上でポイントとなったのは、計画当初の準備がしっかりとしていて、兵庫県立人と自然の博物館や鹿島建設をはじめとする参加者が、活動内容などを十分に検討してきたという点があります。また、参加者が自ら維持管理を行なうことで、「自分たちの里山」という意識が芽生え、良い方向に連鎖反応が働いています。 企業の社会貢献活動に関して、企業間で連携するのであれば共通のテーマや問題意識が必要になると思います。また、企業の活動を支援する公共施設や自治体の協力も、活動の支えとなります。例えばビオトープ活動では、人と自然の博物館が核になり、企業と地域の結びつき、そして活動に伴うネットワークが築かれています。 企業間での情報交換に関しては、地域活動の悩みや課題があれば、参加して問題解決に努めたいです。最初は漠然とした交流会や懇談会でいいと思います。そこから自然に浮かび上がってくるテーマが出てくると思います。身の丈にあった、長続きする活動を考えています。 |
■効果(やって良かった!)、今後に向けて |
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ビオトープ活動に伴う里山づくりでは、害虫の発生を抑制しながら自然を守るという本来の目的を果たしながら、企業イメージの向上が図れているのではないでしょうか。また、製造環境と自然環境が共生し、企業と地域が共栄しているこの21世紀型の工場は、産・学・官・民が一体となって取り組んだ賜物です。 社員個々にも変化が表れています。現状は芽生え程度ですが、より強く発展する空気が感じられます。ビオトープ活動を通じて、地域住民との繋がりが強くなり、地元に根付いてきていると実感できるようになりました。今後も、今あるものを発展させて地元に溶け込んでいきたいと思います。 |
<担当者の声> |
<社員等へのサポート> |
<地域との関わり> |
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このビオトープは製造環境と自然環境が共生し、企業と地域が共栄できる、産・学・官・民が一体となって取り組んだ賜物です。 |
活動内容を社内報などに紹介するなどして、従業員にPRしています。ボランティアでの参加ですが、家族連れで参加する従業員もいます。 |
地域の方々が中心になってこそ産・学・官・民が実現できることを実感しました。 |