兵庫県土建一般労働組合神崎支部 神崎分会
林業の町の復興をめざし、古民家再生とインターンシップに力を入れる |
古民家再生 |
■活動内容:行政と連携し、林業の町の復活を目指す |
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2005年より、町立越知谷第二小学校(閉校)の統合後の跡地を利用した「木造インターンシップ」を開講しています。きっかけは、同小学校統合後の地域づくりについて考える「作新地域づくりフォーラム」のパネラーだった日本工科専門学校の理事長から「小学校跡の利活用を地域の方々と一緒にやりたい」という提案からでした。県民局との話し合いの結果、「日本工科専門学校の学生が校舎跡に滞在して、地元の大工さんの指導受けながら木造建築物をつくる」という取り組みが決まりました。産官学連携による、地域交流・活性化の促進と若年層の技術者養成を目的とし、指導には土建組合の組合員が当たることになり、約30人が協力しました。学生は林業体験や建築実習、地域のバス停づくりなどを通じて、職人から直接指導を受けることで、林業の大切さや机上では体験できない技術を習得し、更には自然の雄大さと大切さを学ぶ機会になっています。 2009年に町役場と当組合が連携をし、地元の方々と金融関係者及び不動産業者などを会員として「田舎暮らしを考える会」を発足、古民家再生などの活動をおこなっています。同年の7月にシンポジウムを開催し、その後即座に参加者から古民家を購入したいと申し出があり、組合員が改修にあたりました。また、同年10月からは「空き家再生講習会」が実施され、組合員が指導し、延べ37人が受講しました(月1回で4回開催)。なお、町内に「空き家BANK」を設置し、他県から田舎暮らしを始めたい人たちへの空き家情報を提供しています。また、各地域には「田舎暮らし相談員」を置き田舎暮らしへの対応についての相談に応じています。 |
■社会貢献活動への思い |
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地域の活性化、他県の方と地域住民との融合、木の文化の伝承、田舎の良さの発信、地域住民とのコミュニケーションを目標として、今後も活動を継続していきます。木造インターンシップもあと10年は継続し、全てのバス停に待合所をつくりたいと思っています。また、将来的には組合員の高齢化に向けて、職人同士のグループホームを自分たちの手で作りたいです。 誰もが地域のために役立ちたいと思っているので、それぞれ何らかの活動をしていた者の受け入れ体制の整備が重要と感じています。また、企業同士で連携していくには、仕事としても確保できるメリットをつくることが重要です。自分達のやっていることを、もっと見て知ってもらい、評価してもらう事が大事だと思います。 |
■効果(やって良かった!)、今後に向けて |
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組合員(大工)の仕事が増えました。そして、組合員同士の仲間意識も高まってきました。子供たちが書いてくれたお礼文が励みになっています。 空き家講習会への参加者は、職人の仕事を間近に見られて良い経験になったと好評です。また、地域の活性化にも繋がりました。 |
<担当者の声> |
<社員等へのサポート> |
<地域との関わり> |
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木にこだわり、木の大切さを知るため、木を切るところから子ども達に教えていきたいです。 |
組合員同士での交流の機会を設けるようにしています。 |
産官学での取り組みで、地域外の人が神河町に訪れるようになりました。 |