6月10日 聞き取り調査 メンバー全員でうかがった。 明石浦漁業共同組合 総務部 部長 山嵜 清張氏 場所 明石市岬33番地1号 明石浦魚協2階会議室 総人口 1億3千万うち 27万人が漁業関係者
内 3万人が遠洋漁業者 27万人が沿岸漁業者 兵庫県は 1万人 瀬戸内・日本海があるので多い 明石浦漁協には350人 (15歳〜90歳) 平均年齢55歳 今年3人の中学卒業生がはいった======漁場と市場が近い 生計が成り立ちやすい。 明石ブランドとして定着している 通勤感覚で仕事ができる。
漁場の様子 取れる魚の数が多い(100種類) 鹿の瀬と言われる水深2m位の12キロ四方の砂地が 日本有数の魚の生息地となっていて年間100種類もの 魚が収穫できる。
潮流がおきて身のしまりのいい美味しい魚がとれる。 明石海峡で淡路や神戸の漁港からやってきた漁船が操業 している そして いかなごやちりめんじゃこなどエサが豊富 5、明石浦のイカナゴ漁について いかなごは砂地で生息する 明石の鹿の瀬が砂地であるので良好な繁殖地である 12月20日過ぎに産卵して、年明けから孵化し、水温が8度ぐらいになると 新子として浮いてくる。 新子漁は3艘で 網船が2艘と運搬船1艘で (1統と数える) 網船2艘で300メートル以上もある目の細かい網を引っ張りアイドリング状態で海流に乗ってくるイカナゴを捕らえ、一番後ろの網から運搬船に乗せ運搬船が一杯になれば漁港に運んでくる。取れるだけ何回も繰り返す。 漁業組合が申し合わせで漁業許可数を決定して 東播 35統 (明石浦、林崎など) 西播 80統 (家島、坊勢など) 淡路 41統 (育波、室津、一宮など) 明石浦漁港では3統の許可があり、 16年度は2月24日に試験引きをして体長25〜30mm、25日に解禁日を 27日に決定したが 22日に神戸沖に油流失があり28日に急遽 3月1日 に解禁日を変更 (日程変更は過去に例が無い) 約1ヶ月とすこし4月10日に終了した。 今年は不漁! ふるせ漁は16年度 1月19日に会議をして 28日に試験操業 29日に解禁日決定会議をして2月3日に
解禁 7日までシケで不漁! イカナゴ の新子漁は 稚魚漁である イカナゴ新子漁の網の中には 蛸やその他の稚魚も入っていてあまり取りすぎると全体の漁獲量に影響が出る可能性がある。 また新子そのものが他の魚たちの食料となっているので明石の魚は美味しいと言われる原因の1つである。 15年ほど前には大きくなったイカナゴも養殖魚のえさにするためにとっていたが 最近は2月のフルセ漁以外は捕らなくなっている。 6、明石浦でのくぎ煮について 20年ほど前に、ここの漁業長とコープこうべの理事長が生の新子販売促進のため 漁師のおかあちゃん料理のいかなごのくぎ煮に注目して講習会やパンフレットを作って 広めた。そのときの明石浦漁協の担当者は 小松 司代表理事長(当時は職員)で現在は料理屋をしているそうで、生協のほうは萩森という人物である。 また一番講習会の多かった年はシーズン中20回で、阪神淡路の震災の年と重なり、1月に受けた見舞いのお礼を兼ねたお返しとして炊く方が増えていた。 最近は先生養成講座などが多く、20kg〜50kgも炊くようなモサが自分との違いを確かめるために受けている人も多くいる。 皆自分のが一番美味しいと思っているし、工夫して自信をもっている。 価格は20年前は40〜50円だったのが14年度は平均417円と約10倍の価格に なっている。 遠方から買い付けは 東は京都、西は姫路 1籠は27kg シーズンになると明石の整形外科の病院に腱鞘炎で通院するひとが増えると言われている。 ちなみに、山嵜さんのレシピは、山嵜さんのおかあさんのレシピで講習している。 ここでもマイブランドであることが判明した。
明石では 明石浦漁港というブランドが確立しているので、今後ますます、浜値が値上がりすると思われる。 鯛や蛸など高級魚として高値で取引されている。明石鯛(昨年秋の最高値は1匹2万円)は、日本はもとよりアメリカ、ニューヨークにまで空輸されるほどであり、その魚たちをささえているのが、エサであるイカナゴである。 最後の最後までいけすで、生きたまませりにかけ、昼網販売を可能にする範囲で売るなど、新鮮さをできるだけ保つために漁協の努力が多大であることが判明した。 明石海峡大橋が建設されてから幅4キロの海峡の中で200メートルも柱で狭まり、現在は漁業そのものに大きく変化は見られないが、潮の流れが速くなっており、長い時間の経過が今後に不安を投げかけているのも事実である。 (参考資料として)
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